免許の取得後というのは、すぐにでも車を運転したいものです。人によってはその日のうちに初運転ということもあるかもしれません。しかしながら、車の運転というのは楽しいことばかりではありません。
車を運転する以上は、やはり事故の可能性というものを常に考えていきたいものです。極端な話をすれば、自分がどんなに気を付けていても相手のミスで事故に巻き込まれてしまうことだってあるのです。だからこそ、初運転の前に保険についてもしっかりと考えておきましょう。
初運転では対車両事故と対物事故の可能性が高い
運転免許を取得してから完璧に無事故無違反を貫くという方もいますが、その一方で規模の程度の差はあれど事故を起こしてしまうという方もいます。
些細な事故を含めて考えれば、後者のほうが圧倒的に多いでしょう。ただ、事故にもいろいろなものがあります。車同士の対車両事故や物を破損させてしまう対物事故、そして誰もが一番避けたいところである対人事故です。
運転免許を取得して初めて起こす交通事故というのは、対車両事故が一番多いとされています。その次に対物事故、さらにその次に対人事故という流れになっています。
ただ、ドライバーが一番恐れるところである対人事故の割合というのはそう高くありません。どちらかというと、低いものです。その分、対車両事故と対物事故の割合がかなり高くなっています。
つまり、初運転においては特に対車両事故と対物事故に備えておきたいものです。しかも、事故が発生したときにうまく対処できる方というのはそう多くありません。
事故が起こったときの対処についても勉強しているはずですが、いざ事故に直面してしまうとその知識を十分に活かすことができないのです。特に、初運転で事故となれば、うまく対処できる方のほうが珍しいでしょう。気が動転して本当にオロオロするだけになってしまうことがほとんどです。
自動車保険が高くなっても補償を充実させる
免許取得後に自動車保険に加入するとなると、おそらく結構な金額が保険料として飛んでいくことになるかと思います。しかしながら、ここでケチケチしているといざというときに頼れるものがなくなってしまいます。
免許取得後、初運転するというのであればやはり自動車保険が高くなっても、その補償内容を充実させることを考えるべきです。何かあってからでは遅いのですから、安心をお金で買うと思えば安いものです。
ただ、だからといって言われるがままに自動車保険の内容を充実させていったのではそれこそ保険料が払えなくなってしまい、本末転倒な結果になってしまいます。
十分に支払うことのできる保険料の中でどれだけ補償内容を充実させていくかが重要なのです。まずは、対人賠償保険と対物賠償保険においてその保険金額を無制限に設定しておきましょう。
次に、人身傷害補償保険と搭乗者傷害保険にも入っておきましょう。これによって、ドライバー自身だけではなく、同乗している方もしっかりと守ることができます。
そして、車両保険にも加入しておくべきです。免許の取得に合わせて新車を購入する方もいるでしょうから、その新車に万が一のことがあったときのためでもありますし、対車両事故を起こしたときの相手の車両のためでもあります。
免許取得後というのは誰もが初運転に胸を高鳴らせているものです。しかしながら、だからこそ初運転の前に自動車保険でしっかりとした備えをした上で初運転をしていきたいものです。
自動車保険の加入というのは、絶対ではありません。しかしながら、万が一のときに備えるというのはドライバーの義務ともいえるでしょう。