ここまでくるとだいぶ車の運転にも慣れたころではないでしょうか。
でもまだまだ技能教習で学習することはたくさんあります。この章で学習することもとても大切なことです。
「障害物への対応」で習うことは「障害物の状況を早期に読み取ること」「安全な進路と速度が選べること」です。
障害物を早期発見することで回避できるわけなので、車の運転は集中力が大切です。時々テレビのニュースで見ますが、運転中にスマホをいじっていたことで事故を起こした。なんて話ありますよね。
ポケモンGOを運転しながらやっていた。そんなニュースも聞きました。そんなことでは障害物の早期発見はできません。車の運転をしているんだ。という自覚をもって運転しましょう。
障害物の避け方
障害物があったからといって、急激に進路変更したのでは事故を起こしてしまう可能性も高くなってしまいます。
自分の安全のためにも、他のドライバーの方のためにも、急な進路変更は避けたいものです。まず、障害物を見つけたら合図を出します。ミラーと目視で状況の確認をし、問題がないようであればなめらかに進路変更をおこないましょう。
急激な進路変更ではなく、あくまでもなめらかに進路変更をおこなうのがポイントです。障害物のギリギリを通過するのではなく、障害物から1mほどの間隔をあけて通過していきましょう。
障害物にそって避けるというよりは、障害物と平行になるような感覚で避けていきたいものです。
障害物を避けて、また車線に戻る際には合図をし、ミラーと目視で確認し、なめらかに進路変更をして戻っていきましょう。
流れるように避けて、流れるように戻るのが理想です。例えば路肩に自転車がいた場合、ぎりぎりを通過したら自転車と接触する可能性もあります。
また、自転車がよろけて車線内に侵入することも考えられます。自転車はふらついていないか、あなたの車に気付いているか。などを考えて十分な距離をとって回避しましょう。
対向車の有無について
同じ障害物を避けるときでも、対向車の有無によってプレッシャーというのは大きく異なって来るかと思います。
対向車が来ていない場合には、比較的落ち着いて障害物を避けることができるでしょう。障害物との距離は1mほどで、安全な間隔を保った状態で障害物を避けるようにします。
ただ、対向車がいないからといってはみ出し過ぎないように注意しておきたいものです。中央線を車体が全部越えてしまうのは明らかにはみ出し過ぎになります。
いつどこから対向車が出てくるかわからないからこそ、油断は禁物なのです。では、対向車が来ているときにはどうしたらいいのでしょうか。
これは教習所によって指導内容が異なる場合があります。対向車がある場合には止まって待つように指示する教習所もあれば、あくまでも速度を落として中央線をはみ出さないようにしつつ徐行で行くように指示する教習所もあります。
どちらが間違っているというわけではなく、どちらも適切な判断になります。基本的には通っている教習所の指示に従うようにしておきましょう。
どちらにしても、安全第一で考えておけば問題ないでしょう。車を運転していればこういったシーンというのはいくらでも出くわすものです。最初は不安かもしれませんが慣れれば、それこそ自然に流れるような進路変更ができるようになるでしょう。
今後はあなた自身ではんだんするひつようがあります。教官はいつまでもあなたの隣にいるわけではありません。
合宿免許教習内でどうすればよいのかを学んでおきましょう。基本的なことは無理をしないことです。
対向車が来ている場合、その距離感、スピードなど瞬時に判断する必要があります。そこで対向車線にはみ出した場合どうなるかなどを考え無理であれば止まる選択肢をとりましょう。
ただし、その場合は後続車のことも念頭に置いて判断する必要があります。こういったことがあるので速度の出しすぎは危険だということなんです。