路上運転に当たっての注意と路上運転前の準備においては、
「教習所内のコースと実際の一般道路の違いを理解するとともに、路上運転をする為の車両点検、準備をちゃんと行うことができる」ということを目標としています。
第一段階では教習所内のコースを走行して自動車運転の基本的な操作を学習しました。
第二章からは路上教習となります。教習所の外にあなたが運転するクルマで教習を行います。
今まであなたが見ていた一般道路をあなたが運転する番です。そのための車両点検をこの章で学びます。
日常点検の仕方について
日常点検では5つの場所を点検していきます。まずはウインドウォッシャ液の量が適量かをチェックしていきます。次に、ブレーキ液の量が既定の範囲内になっているかをチェックしていきます。
続いて、バッテリ液の量が既定の範囲内になっているかをチェックしていきます。さらに、冷却水の量が既定の範囲内になっているかをチェックしていきます。
そして、エンジンオイルの量もチェックする必要があります。オイル・レベル・ゲージにある指定範囲内にエンジンオイルがあるかどうかをチェックしていきます。
これらは基本的な点検になりますので実際は省略できる部分もあります。例えばバッテリー液の点検です。
メンテナンスフリーバッテリーがあるのであなたの運転するクルマがこのMFバッテリーであればバッテリ駅の量を点検する必要がなくなります。メンテナンスフリーバッテリーの場合はバッテリー液を補充する事や比重のチェックは基本的にしません。
その代わり点検するためのインジゲーターがあるので緑色とか赤色などで判断することになります。実際に免許を取って車を運転するようになるとこれらの点検をする人はほとんどいなくなるでしょう。
車検で点検してそのままという人も少なくないと思います。せめて教習所ではしっかりとこの日常点検があるんだということを忘れないで行いましょう。
車まわりの点検について
車まわりの点検も必要です。まずはタイヤの点検です。タイヤの状態を見て、空気圧が不足していないかをチェックしていきます。このときにタイヤゲージがあると、より正確な点検ができるようになります。
他にも、タイヤに亀裂や損傷がないか、異物が刺さっていたり巻き込まれていたりしないか、溝の深さが十分にあるかといったところをチェックしていきます。
次に、ランプの点検です。ヘッドランプをはじめ、テールランプやライセンスランプ、ブレーキランプ、クリアランスランプ、バックアップランプなどがきちんと点灯するか、ウインカランプがきちんと点滅するかといったところを点検していきます。
また、汚れや破損がないかもチェックしておきましょう。タイヤの空気圧はガソリンスタンドで給油する際に時々見ておきましょう。
自宅でタイヤの空気圧点検となるとタイヤゲージなど必要になるのでスタンドで見てもらうもしくはスタンドで空気入れを借りて自分でチェックしましょう。
ランプ類のチェックは大切なのでいつもより暗く感じたり異変を感じたらすぐチェックしましょう。後方のランプ類は壁などを利用してその反射で判断することができるので一人でもできます。
ウインカー切れの場合は点滅が早くなるので異常に気付くと思います。ランプ類は他の車や歩行者に知らせる意味もあるので玉切れなどないようにしましょう。
運転席の点検について
運転席に座ったら、運転席の点検もしておきましょう。まずはブレーキペダルです。ブレーキペダルを奥まで踏み込んだときの踏み残りしろ、踏みごたえをチェックしていきます。
次に、パーキングブレーキレバーの点検です。パーキングブレーキレバーをいっぱいに引いたときの引きしろをチェックしていきます。そして、エンジンの点検です。
エンジンをかけたときにすぐに動くか、スムーズに回転しているか、アイドリング状態で変な音がしていないか、アイドリング状態でスムーズな回転が続くか、エンストやノッキングがないかをチェックしていきます。
点検というのは車の運転において基本的なことですが、非常に重要です。点検で違和感を持ち、そこから事故を未然に防ぐことができたという話も実際に多いのです。エンジン音も重要なポイントです。
異音がしたら何かあると思ってください。よくうるさい車を見かけますが、基本的にうるさい車は何かしら異常があります。
止まっているときは特に感じなくても奏功すると変な音がするとか、ベルト音がうるさくなるなど放置しておくと大事故や重大故障などにつながる可能性があるのでご注意ください。
■ 23章 みきわめ