歩行者等の保護においては、「歩行者や自転車の動きを的確に読み取る事、そして安全に通行させるため周囲に気配りができること」を教習の目標としています。
横断歩道や自転車横断帯の近くを通るとき
横断歩道や自転車横断帯に人がいて渡ろうとしているときには、必ず停止線で止まって横断してもらいましょう。
急いでいるときに横断しようとしている人を停止させて、車が先に行くというシーンも日常ではよくあるのですが、これはNGです。車というある意味で危険なものを運転しているのですから、当然こちらが気遣うべきなのです。
横断歩道や自転車横断帯の近くに人がいて横断するかどうかがハッキリしないという場合には、いつでも停止できるような速度まで落として、様子をうかがうようにしましょう。街路樹などで見通しが悪いときなども同様です。
わからないときには、万が一のときを考えていつでも止まれるような速度での運転に切り替えましょう。もし、横断歩道や自転車横断帯の近くに人がまったくいないということであればそのままの速度で進行して問題ありません。
人がいなくとも、多少の不安があるという方であれば一応減速しておくといいでしょう。ただ、後ろに急ぎの車がいた場合にはイライラさせてしまう可能性もありますので、周りの状況を見て判断していきたいものです。
また、対向車線の車が歩行者を横断させようと停止しているのであればあなたも停止して歩行者を優先させてあげましょう。そうしないといつまでたっても歩行者は危険で道路を渡ることができません。これも気配りです。
歩行者や自転車の近くを通るとき
運転しているときに、歩行者や自転車の近くを通ることもあるでしょう。基本的に、歩行者や自転車から安全な間隔をあけて追い越していくということが求められます。
ただ、間隔をあけるとなると道路の対向車線上に出てしまう可能性も出てきます。対向車がまったくないということであれば問題はないでしょうが、もし対向車が来ているときや来そうなときというのは徐行にするか停止するかにしておきましょう。
歩行者や自転車がこちらの存在に気が付いているかどうかというのも重要です。もし、歩行者や自転車の後ろから追い越すような形になれば、相手は気づかない可能性が高いです。
そういったときには1.5m以上の間隔をあけて通過しましょう。すれ違う場合でもスマホなどに集中して気づかないこともありますので、要注意です。
もし、歩行者や自転車がこちらの車を認識しているようであれば、1m以上の間隔をあけて通過していけば問題ありません。このように状況に応じて、間隔なども変えて、臨機応変に運転できるようになっていきましょう。
このところ歩行者、自転車のマナーはとても悪くなっています。みんな音楽を聴きながら、スマホを手に取りながら歩いたり自転車に乗っています。イヤホンを付けているので周囲の音は聞こえませんし、車の気配も感じていません。
当然車が止まると思っていますし、事故に遭うなんて思ってもいないでしょう。だからこそとても危険なんです。後方の確認をすることなく急に進行方向をかえたりするのが自転車や歩行者です。
なので近くを通るときは十分に気を付けないと巻き込まれてしまいます。そここそ大事故につながるのであなたの車に気づいているだろうとは思わずしっかりと認識させるようクラクションを鳴らすことも場合によっては必要です。