技能教習第1段階の8章を学習しましょう。
この章で学習することはカーブや曲がり角の通行です。
「曲がり具合に応じて走行位置を決める事と曲がり具合にあった速度を選ぶことができる」ことについて習得します。
速度に応じたハンドル操作が必要になります。
速度が遅ければハンドル操作はゆっくりですが、早くなるとハンドル操作も早くする必要があります。
安定して走ることを目指す
第5章の「走行位置と進路」においては、直線の道をふらつくことなく走行する。緩やかなカーブを安定して走るといったことが求められていました。
ここからさらにレベルアップして、今度はどのようなカーブであっても安定して走行できる事。右折や左折、曲がり角などにおいてもふらつかず安定して走行できるといったことを目指していくことになります。
ハンドル操作に慣れない時はどのタイミングでハンドルを回せばよいのかどのタイミングでハンドルを戻せばよいのかわからないと思います。
こればかりは説明することはとても難しいので合宿免許教習コース内をぐるぐる回って体感していただく必要があります。
説明が難しい理由は車速とカーブの大きさによってハンドル操作のタイミングが違うからです。
ハンドル操作が早すぎると内側に切れ込むし、逆に遅いと外側に膨らんでしまいます。
こうなると結果的にふらついた走行となるのでよくありません。
カーブや曲がり角であっても直線走行と同じように自車線の中央を走行することが求められます。
ひたすら練習を重ねる
第5章の「走行位置と進路」で勉強したこと、身につけたことを活かしながらひたすら練習をしていきます。
実際に、意識していくポイントというのは非常にシンプルです。まずは、急な曲がり具合になればなるほど、その手前で速度は十分に落としておくということです。
速度を落とさないままでは、曲がり切れないこともありますし、それが事故につながる可能性もあるのです。
合宿免許での教習所内を走行しているのでどの程度の速度であれば曲がれるのかわかってくるでしょう。
次に、右折では基本的に首を右に向け、行き先を見ながらハンドルの調節をしていきます。左折の場合も同じように、基本的に首を左に向け、行き先を見ながらハンドルの調節をしていきます。
今どのような状況なのかを把握することも大切ではありますが、運転中というのは次にどうなるかという部分を意識するためにも常に行き先を見据えながらそれに合わせて体を動かしていきます。
そして、曲がり角のときには車には内輪差があることを頭に入れておきましょう。
内輪差のことを考えながら、タイヤ(特に左後輪)が今どこを通過しているかを頭の中でシミュレーションしておくといいでしょう。
頭の中でシミュレーション(イメトレ)しながら練習を積み重ねていくと、上達も早くなるかと思います。特に、内輪差というのはドライバーの方が常に意識しておきたい部分です。
なれない頃は後輪のことを置き去りにしがちです。つまり自分より前だけ集中して後方のことは忘れがちです。
曲がり角を曲がるときは直線になるまで木を緩めることなく、車全体のことを気にしながら曲がるようにしましょう。
右折の場合は運転手側に曲がることもあって障害物などに気が付くのですが、左折の場合は障害物に気づきにくいものです。縁石や壁に接触するのはこのためです。
当たってから縁石や壁があることに気が付きます。遅いんですけど。。。
また、車の運転においては、どうしても確認できない部分というのが出てきます。その度にわざわざ車から降りて確認するというのは現実的ではありません。
そのため、確認できない部分に関しては予測しながら運転することになります。
慣れれば車のタイヤがどのような動きをして、どのような軌道になるのかわかるようになるのですが、慣れないうちはわからないですし、予測したものと大幅に違うということも出てくるでしょう。
内輪差によって起こる事故というのは少なくありませんので、早い段階から常に意識しておくようにしたいものです。
だからといって曲がり角で対向車線側に膨らむことはよくありません。基本走行は左右の幅を均等に車線の中央を走行することです。
曲がり角を走行する際にハンドル操作が遅いと外側に大きく膨らみます。左折の場合は対向車線にはみ出しますし、右折の場合は歩道に行ってしまいます。
どちらにしても自己の恐れがあります。逆にハンドル操作が早いと左折の場合は内輪差による巻き込みの危険性があるし、右折の場合は対向車線に寄ってしまいます。なので曲がり角の走行は車体が直進するまで気を抜いてはいけません。