第1段階の教習効果の確認というのは、一般的に「みきわめ」と呼ばれます。
このみきわめでは、第1段階の教習項目の内容全般ができることが求められます。
第一段階では全部で22の教習を行いました。これから一般道路を走行するために教習所内のコースにおいて道路や他の車両などの状況判断やスムーズな車両操作、走行するための道路標示や標識などの法律に従った走行など基本的な車両走行ができるかがこの「みきわめ」のポイントになります。
みきわめについて
みきわめというのは、言ってしまえば合宿教習における技能教習で学んだ第1段階の総まとめですね。試験ではありませんので、これまでのことを身につけられているのかを確認する時間と思っておけばいいでしょう。
みきわめにおいては、「他の人や車など安全に対する気配りができ、アクセル、ブレーキ、ウインカー、ハンドルなどの装置を正しく操作することができる」「道路の形状に合わせて速度や進路、走行位置を選ぶことができる」「道路や交通の状況を正しく把握し、判断に基づいて運転操作が円滑にできる」「他の交通に気配りしながら、法的に問題のない基本的な走行ができる」といったことが見られることになります。
難しく感じるかもしれませんが、これらはすべてこれまで習ってきたことになります。それを理解し、実践することができるのかをチェックしていくのです。1時間の教習でひとつずつおさらいをしていくような感じになります。
できることならノーミスが望ましいのですが、1回2回のミスであればまったく問題はありません。緊張してしまうとうまくできるものもできなくなってしまいますので、緊張せずリラックスしてみきわめに挑んでいきましょう。
このみきわめをクリアすることができれば、次はいよいよ仮免許のための技能試験になります。なので、不得意な個所はこのみきわめまでに得意までとはいかなくても問題ないレベルまでにしておきましょう。
例えばクランクやS字走行は苦手な人もいるでしょう。車両感覚が掴めず縁石に乗り上げてしまったり、接触してしまったり。今まではよくはないですが、何とか合格をもらえたかもしれません。
このみきわめではその一つのミスが合格点を割ることもあるので、予習復習で乗り切ってください。坂道発進で後退してしまったり、縦列駐車で思うように寄せきれなかったり、いろいろありますが、落ち着いてできるイメージを持って臨みましょう。
クリアできなかった場合には・・・
第1段階の教習効果の確認であるみきわめというのは、ほとんどの方がクリアできるものです。しかしながら、中にはクリアできない方も出てきます。
何度も同じところで同じミスをしてしまうといったことが続くと、やはりクリアも難しくなってくるでしょう。クリアできなかったらどうなるのか気になるという方も多いかと思いますが、基本的には延長教習という形になります。その名前の通り、教習の延長ということになります。
できることなら一発でクリアしていきたいものですが、個人差は当然出てきますのでクリアできなかった場合にはこの延長教習を受け入れるしかありません。
ただ、将来的に車の運転をする上では欠かすことのできないものです。むしろ、クリアできないような状態で次のステップに進み、車を運転するようになってもリスクが大きいのです。
自分だけではなく、他の誰かを危険にさらしてしまう可能性もあるのです。クリアできるまで頑張りましょう。合宿免許の場合プランにもよりますが、基本的にはノー延長で料金計算されている場合があります。
事前に卒検失敗だけではなく、教習の延長の場合料金はどうなるか確認しておくとよいでしょう。
検定中止、不合格ってどんなこと?
こんなこと気にすることなく、のびのびと合宿教習いただきたいのですが、やはりボーダーラインは知っておいたほうがいいと思います。こんな時はピンチ!
・逆行が1m以上
・MTの場合約3メートル以内で4回のエンスト
・青信号でスムーズに発信できなく黄色になってしまった。
・判断ミスにより他の交通に迷惑をかけてしまった。
・1分経っても車を走らせることができない。
・指定速度から急停止において指定速度に達しなかった、指定位置より早くブレーキをかけてしまった、指定位置を超えてしまった。
・S字、クランクで3回以上切り返しが発生した。
・踏切で停止しなかった。
・信号無視
・脱輪して1.5m以上走行してしまった。
などなど、今までやっちゃだめだよと言われていることです。信号無視や停止しなかったなどは当然ですが、教習所内は他の車両も奏功しているので邪魔にならないようすることが大切です。
こんなことを頭のはじっこに置きながら第一段階のみきわめをクリアしていきましょう。